婚活に興味がある人ならば、結婚についての様々なことに思いを巡らせることも多いでしょう。
そんな結婚にまつわる心配事の一つが離婚。では結婚相談所の離婚事情はどうなっているのでしょうか。
結婚商談所における離婚について解説します。
一般的な離婚率と結婚相談所の離婚率は大差ない
| 一般的な結婚の離婚率 | 約36％ |
| 結婚相談所の離婚率 | 約38％ |
現在の日本における離婚率は、厚生省の調査によれば、約52万組に対して約19万組。これを%で表すと約36%です。
一方の結婚相談所で結ばれた男女の離婚率は、ノマドマーケティング株式会社の調査によれば、38％でした。
つまり、結婚相談所で結婚した場合と、一般的な離婚率はほぼ変わらないということになります。
結婚相談所で結婚すると離婚する確率が高いというイメージを持っている人にとっては、少し意外な結果ではないでしょうか。
お見合い結婚だと離婚率は低くなる
また、お見合い結婚に関しては、はっきりとした調査は行われていませんが、
一般に離婚率は10%程度だという数字が業界では共有されています。
かなり低いですよね。つまりお見合い形式ならば、離婚率は低くなるのではないかということが考えられます。
なぜ全体の離婚率と結婚相談所の離婚率はほぼ同じ？
ここでまた別の調査に目を向けてみましょう。
ブライダル関連の調査で知られるブライダル総研が行ったゼクシィ結婚トレンド調査というものがあります。
そこで行われた出会いのきっかけについてのアンケートでは、恋活サイト・アプリ、婚活サイト・アプリ、結婚相談所、婚活パーティなど、つまり「出会い」を目的としたサービスをきっかけで結婚したという人の割合が、合計で約24%(首都圏のみ)に達していました。
これは単独で最も多い「職場での出会い」の23％上回る数字となっています。
今や婚活・恋活からの結婚は珍しいことではない
こうした結果から、恋活や婚活による結婚は今や珍しいものでは無くなっているという現状が伺えます。
つまり全体の離婚率と結婚相談所での離婚率に大きな差が無いのは、結婚相談所での結婚が特別ではなく、全体の傾向と変わらなくなっているということが言えるのです。
どういった理由で離婚を考える？
一般的な結婚と結婚相談所を介しての結婚で離婚率に差はないことがわかりましたが、ここでは離婚を回避するために離婚が起きる原因についてピックアップして解説していきます。
性格が合わない
別れる理由として最も多いと言えるのが、いわゆる性格の不一致です。
恋人同士であればある程度許容は出来たとしても、ずっと一緒にいる相手、共に生活する相手となると、その違いがやがて許容できなくなってきてしまうのです。
家計の概念にズレがある
夫婦という関係になると恋人同士とはちょっと違った付き合いをしていくことになります。
自分が普段から節約しているものを、パートナーが気にせずどんどん使ってしまうようだと不安にもなります。
収入の使い方はどのようにするのか、2人で話し合うことが需要です。
働き方に関する考え方の違い
たとえば女性であれば、結婚を機に仕事をやめるか、それとも続けるかということを迫られる場面も出てくるでしょう。
また男性の場合には、仕事に没頭するあまり家庭を顧みないということもあります。そんなすれ違いも大きな原因の一つです。
精神的虐待の被害
直接暴力などを振るわれるわけではないですが、毎日のように文句や悪口を言われたり、人格を否定されるようなことを言われる。
いわゆる「モラハラ」ですが、これも男女ともに離婚の原因として挙がることが多いです。
異性トラブル
いわゆる浮気です。
こちらも男女ともにあります。本来は愛を誓い合った者同士、相手以外の異性には目もくれないということが理想ではありますが、現実としては、一時的にであれ他の異性に惹かれてしまうというケースも少なくありません。
結婚相談所ならば離婚の回避も可能
カウンセラーが親身になってアドバイスをくれる
結婚相談所では、結婚を考える男女の間にかならず専門のカウンセラーやアドバイザーといったスタッフが入ります。
彼らは結婚の専門家であり、様々な悩みにも的確なアドバイスを送ることができます。プロのサポートがあるのは心強いですよね。
事前に価値観のすり合わせができる
結婚相談所では全員が結婚を前提として行動するため、結婚後を見据えた互いの価値観などについても細心の注意を払ってマッチングします。
恋愛結婚だと、そういうことはあまりせず勢いで結婚してしまうことも多いですよね。
会員は結婚に真剣な人ばかり
結婚相談所に入会する人たちは、みな結婚に対して真剣というのも特徴の一つです。
恋愛関係の延長に結婚があるのではなく、結婚が目的であるため、結婚生活を継続させることについても真面目に考えている人が多いです。
プロフィールもきちんと確認できる
考えてみると、恋人同士では互いのプロフィールをあらためて確認することって特にないですよね。
ですが結婚相談所ではプロフィールを嘘偽りなく書き、それを相手が確認するという過程があるので、価値観なども事前に理解しやすいのです。
離婚にならない結婚相談所選びポイントは？
紹介方法をチェック
一口に結婚相談所と言っても、紹介の仕方やマッチング方法にはいくつかの種類があります。
特に大きいのがカウンセラーが担当して紹介してもらえる仲人仲介型と、データを元にシステムが相手を検索するマッチング型。
積極的に相談をしたいならば仲人仲介型かもしれません。
料金体系はしっかりしているか
結婚相談所によって料金体系は変わりますが、基本的なものとしては入会費・年会費・成婚料の三種類に大きく分けられます。
またデータマッチング型に比べると仲人仲介型のほうが料金は高めになるので、その点も注意です。
サポートはどこまでしてもらえる？
たとえば結婚相談所によっては、ひと月に紹介できる相手の条件が決まっていることもあります。
またスタッフとの接触頻度などにも違いがあり、オプションや特別なサービスなどのバリエーションもあります。
それぞれに特色があるので事前に確かめておきましょう。
アドバイザーや会員の傾向もチェック
スタッフや会員の雰囲気も大切です。
結婚相談所によって力の入り方や傾向も異なるので、口コミなどもあわせてしっかりとチェックしましょう。
積極性の有無や、結婚への真剣さなど、自分に合っているかどうかを確認してください。
結婚をできるだけ長く続けるためには？
コミュニケーションを忘れない
気になることがあれば常に話し合いを持ち、コミュニケーションを取ることを忘れないようにしましょう。
人は喋る機会が減ると、自然と心の距離も離れて行ってしまうものです。お互い気持ちよく話し合える関係を維持することが大切です。
言うべきことは言う
結婚生活では相手に合わせて譲歩することも大切ですが、我慢することだけが美徳ではありません。
絶対に譲れないことを我慢し続けても好転することは難しいので、そうしたことは思い切って相談し、共有できると良いでしょう。
相手の幸せが自分にも返ってくる
婚活では自分の幸せのために結婚するという気持ちで臨む人も多いですが、結婚は二人の対等な関係によって成り立ちます。
自分だけが幸せになるのではなく、自分も相手を幸せにすることで、その幸せが自分に返ってくるのが結婚です。
そんな気持ちを大切にしてください。
結婚相談所でも、離婚は自分たち次第
今や一般的な離婚率と結婚相談所の離婚率に差はないという時代です。
結婚相談所だからと言って高いわけでも、低いわけでもなく、つまり自分たち次第だと言うことができます。
うまく自分に合ったものを利用して、最適なパートナーを見つけてください。