各結婚相談所の成果を表す指標として『成婚率』という数字をよく見かける方もいらっしゃるのではないでしょうか。
一見してその結婚相談所での結婚のしやすさを表す数字のようですが、実はこの成婚率という指標にはカラクリがあるのも事実です。
この記事では、その成婚率の中身について詳しく解説します。
結婚相談所の指標『成婚率』にはカラクリがある?
各結婚相談所が、結婚に至る成功率の目安として公表している成婚率ですが、実はその算出法費や定義は各結婚相談所によって異なっています。
それでは、以下の大手主要結婚相談所の成婚の定義について見てみましょう。
主な結婚相談所の「成婚」の定義 | |
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IBJメンバーズ | 婚約を通じて結婚を約束 |
エン婚活エージェント | 結婚を視野に真剣交際をすると決意 |
パートナーエージェント | 交際中の二人が結婚の意思を固めて婚活を終了 |
オーネット | 会員同士で婚約・結婚のために退会届を提出 |
ツヴァイ | 交際・婚約・結婚を理由に退会届を提出(会員外でも可) |
以上を見てもわかる通り、実は結婚相談所業界において、明確な成婚の定義は定められていないのが実情です。
オーネット のように、会員同士で成婚退会届を出したカップルのみを成婚率に算出するのが一般的なイメージでしょう。
しかし実際には、ツヴァイのように会員外との結婚を理由に退会した場合であっても成婚率に含めるケースがあります。
また、それどころか真剣交際を決意した段階や、結婚の意思を固めたという段階で成婚率に含めているケースも多くあり、その算出方法と定義は相談所ごとに異なっているのです。
したがって、単純に成婚率のみを比較して相談所選びを行ってもあまり意味がないことがおわかりになるかと思います。
成婚率の具体的な算出方法は?
- 結婚の口約束をした(プロポーズ)
- 結婚を見据えた真剣な交際を始めた時
- 交際から6ヶ月、または12ヶ月が経過した時
- 一泊以上の旅行に行った時
- 婚前交渉(体の関係)をした時
上記が、結婚相談所ごとに見られるより具体的な成婚の定義です。
一目見ただけでも、各相談所ごとに全く定義が異なっていることや、あくまで本人同士の意思や口約束によるものまで成婚率に含まれているケースがあるのもわかります。
つまりこれらに共通しているのは、実際に婚姻届けを提出したカップルが成婚と定義されいるわけではなく、実際に結婚したカップルを表す数値ではないということです。
平均的な成婚率は10%程度なのが結婚相談所業界
結婚相談所を通じて実際に婚姻に至った人の割合は、結婚相談所の所轄官庁である経済産業省の調査によって算出されています。
その数字は、男女共に10%程度との調査結果が出ており、これが実際の成婚率です。
実際の成婚率がそれほど高くない理由① 男女ともに理想が噛み合っていない
結婚相談所での成婚率が10%程度である理由の一つとして、男女共お互いに理想が噛み合っていないというケースが考えられます。
相談所はあくまでも結婚への機会とサポートの場を提供しているのであり、成婚に向けて最も重要なのは相手と自分の理想を現実的にすり合わせることです。
実際の成婚率がそれほど高くない理由② 奥手で活動に消極的
結婚相談所への入会はしたものの、積極的に活動している人が全てではないというのも理由の一つです。
上記の通り、相談所はサポーターとして優秀ですが、成婚に向けて活動するのはあくまでも自分だということを認識するのが重要と言えます。
どんな人が結婚相談所で成婚しやすいのか?
20代~30代を中心に、若ければ若いほど成婚しやすい傾向
シンプルな要因としては、やはり若ければ若い程結婚はしやすくなります。
特に、所謂結婚適齢期ともされている20代から30代は最も結婚しやすいのが特徴です。
年収は多いほど結婚しやすい
こちらもシンプルな要因ですが、特に男性会員は年収が高いほど結婚しやすい状況です。
やはり、安定した生活基盤があるという点が重視されています。
婚活に対して前向きで、成婚するためにモチベーションが高い
これは上の項目でも述べた通り、婚活を成功させるための重要な要素が、モチベーションの高さです。
婚活に対して能動的かつ積極的に活動している方は、やはりその分結婚しやすい傾向にあります。
結婚相談所以外の婚活ツールの成婚率は?
それでは、結婚相談所とその他の婚活ツールを比較した際に、どのような違いがあるのかも見てみましょう。
この項目では、マッチングアプリと婚活パーティを比べてみます。
マッチングアプリの成婚率は1~2%程度
マッチングアプリの成婚率は結婚相談所よりも遥かに低く、会員数が国内最大級のペアーズでも1~2%程度と言われています。
これは、そもそもマッチングアプリはライトな出会いを求めている層が多いことが要因です。
婚活パーティーの成婚率は3~4%程度
一見出会いのチャンスが多そうな婚活パーティーですが、それでも成婚率は3~4%程度で結婚相談所の半分以下です。
やはり、出会いの場が提供されるだけでは結婚に至るのが難しいことがわかります。
結婚相談所で成婚できる人はどのような人なのか?
相談所頼みではなく、自ら積極的に活動を行っている
結婚相談所での成婚に向けて鍵を握るのは、やはり婚活に対するモチベーションです。
積極的に活動に向き合うことで、結婚相談所の優れたサポートをフルに活かすことが可能となります。
具体的な目標や活動計画を立てて挑んでいる
ただやみくもに活動するのではなく、成功に向けて的確な自己分析ができているかも重要です。
アドバイザーのサポートを最大限に活かし、具体的な目標や活動計画へアウトプットする過程が重要となります。
失敗しても卑屈にならず、自己分析に活かす
婚活が思うように進まないと卑屈になることもあるでしょう。
しかし、婚活においては後ろ向きになるよりも、それを自己分析に活かし前を向くことが何よりも重要です。
理想を押し付けず、相手やスタッフにリスペクトしている
自分の理想だけを押し付けては価値観の違いですれ違い、成婚は難しくなります。
まずは、スタッフやお相手をリスペクトして接する姿勢も非常に重要です。
成婚率に頼らず結婚相談所を選ぶ方法とは?
何よりもサポート体制とサービス内容の質を比較
相談所選びで最も重要なのは、そのサポート体制とサービスの質です。
この部分が成婚への最重要の武器となるので、まずはサービスの質を最重要視して比較しましょう。
自分の婚活コンセプトにマッチするプランがあるかどうか
婚活に求める条件は人それぞれですので、まずは自分の条件にあったプランを用意している相談所を選びましょう。
そのために、自分の婚活プランを事前に洗い出しておくことが重要です。
成婚率に惑わされることなく、中身で比較を
以上のように結婚相談所選びでは、何よりも相談所のサポート体制とサービスの質が重要です。
そのため、成婚率という一見惹かれやすい数字に惑わされることなく、自分の婚活コンセプトに合った相談所をぶれずに選択することがおすすめと言えるでしょう。